今更聞けない「実印」とは?記名と署名、押印・捺印???なんじゃそれ。

本日は知ってるようで知らない「実印」についてのお話です。

今般、脱印鑑が叫ばれておりますが、日本はまだまだ印鑑文化。
いちいち面倒でも何だか印鑑が押してあるとそれっぽい書類に見えますよね(笑)

さて、それでは本題。

実印って何だかわかりますか?

複雑に彫ってあるいつもより大きめのハンコ、ではありませんよ。
注意:ハンコと印鑑の違いは、押す物体そのものを「ハンコ」、押された印影を「印鑑」として区別しています。
このブログでは実印=ハンコとして説明しています。

誤解を恐れず簡単に説明すると、「住まいの市区町村に届け出ている印鑑(印影)のハンコ」がいわゆる実印にあたります。
届け出をすると印鑑カードが発行され、それを元に取得した印鑑証明書には市区町村の認証が入ります。
つまり、「本人が役場に届けているたった一つの印鑑ですよ証明」が印鑑証明書であり、その印影と対応するハンコこそが「実印」です。

なので、実印が押され印鑑証明書が付いている書面は、本人の意思の元に真正に成立した書面という強い推定が働きます。
よって、内容をよく読まず、軽々しく実印を押すのはちょっと危険です💦

では、認め印とはなんでしょうか?

これは上記説明の実印以外のハンコ全てです。
100均でも買えるアレです。

当然、誰でも買えるものなので、よほど特異な認め印が押されていない限り、証明力は弱めです。
そりゃそうです、誰でも買えます+届け出もしてませんから。
(まぁ、自筆の氏名と認め印があれば話は違ってきますけど)

それでは、もう一つのお話、記名と署名・押印と捺印です。

答えを言ってしまうと
記名→自署でない印字された氏名(ワードとかで作ってプリンターから出てくる印字)
署名→本人自らが筆記用具で書いた氏名
押印→記名の横に押された印影のこと
捺印→署名の横に押された印影のこと

押印と捺印に関しては、一緒やん!とツッコミが入りそうなぐらい、はい、一緒です。

業界では、記名押印・署名捺印とそれぞれセットで呼称したりします。

・・・後半に関しては、普通に生活してる分にはほぼ気にしなくていいトリビアでした(笑)

今日はこんなところで。