令和6年度司法書士試験まで残り一か月。今月中にやること、やってはいけないこと。
昨日、法務省から令和6年度司法書士試験の出願状況が発表されましたね。
出典:法務省ウェブサイト (https://www.moj.go.jp/content/001419571.pdf)
昨年と比べても微増しているようで、コロナ渦の前の令和元年あたりと同程度の数に戻った感じでしょうか。
毎年、この発表がされると、いよいよ直前だという気になります。
ということで今日は、本試験までにやっていただきたいこと・やってほしくないことについてお話したいと思います。
まずは、今月中(つまり試験1週間前まで)に可能ならやっていただきたいことから
①試験前日までのざっとしたスケジュールを決める
これは本当にざっとでかまわないと思います。あとで変更するのも全然◎です。
例:試験1週間前まで → 択一過去問中心(テキストもやる)+答練記述
試験前日までの1週間 → 前半は基礎論点見直し+記述過去問、後半は苦手分野のつめこみ(短期記憶に命をかける)
試験前日のスケジュール → 午前中はやりたい科目、午後はどう過ごすか(翌日の準備など)
特に試験前日は何時まで勉強して、何時から休むかを意識してスケジュールを決めるとよいかと思います。
ざっとした予定を決めることで、やることが多すぎて何をしたらよいか分からないという状況を回避するのが目的です。
※6月18日追記
何度かお伝えしておりますが、この時期に初めてみた論点・答練や模試で出てきた難解な論点を習得するような勉強は絶対にオススメしません。得点力が下がる恐れがあるのでお止めください。
重要な論点の精度を高められるようにテキストと過去問を往復しつつ、今一度基礎論点を見直せるような、ある程度範囲を絞り込んだスケジュール作成が良いと思います。また、当然記述対策もすると思いますが、記述の過去問に一度は触れることをオススメします。
②勉強に入る前のルーティーンを決めて習慣化しておく
可能ならば机に座って行えるルーティーンがよいと思います。
緊張して頭が通常とは異なる状況になっている可能性が高い試験当日(もっと言えば試験開始直前)であっても、これを行うことにより頭をいつもどおりの勉強モード(問題を解くモード)に切り替えやすくなり、集中力を高めかつ心を普段通りに戻す効果があると思います。
ちなみに、私の勉強前のルーティーンは「座禅」でした(笑)
※座禅といっても手をおへそ辺りで組み、吸った空気を倍の時間をかけて吐くといった簡単なものです。
根拠はないですし個人の感想ですが、試験会場ではこれでかなり落ち着けましたし、何だか覚悟が決まった感じもしました。
③試験会場でのトラブルの想定をしておく
「トラブル」にも限度があるのでそこまでハードな想定はいりません。
例えば、試験会場でもしかしたら何かトラブル(予期せぬ騒音・地震・停電など)があるかもしれないなどの想定です。
心配しすぎになるのは絶対に避けたいので、もしかしたらこんなことあるかもぐらいでOKです。
上記のように心配しすぎて不安になるのは本末転倒ですし、そもそも全ての事象への対応は不可能です。
なので、繰り返しになりますが、ざっとでいいのです。
これをしておく狙いは、試験会場でもし本当に何かのトラブルが発生した時に、想定していた方と想定してない方だと精神的な動揺からの回復が段違いだからです。
「起きてほしくなかったけど、これも想定内だ」と思えれば、その後の試験への影響も最小限に抑えることが可能になると思います。
以上が簡単ですが、可能ならやってみてほしいことになります。
その他の習慣などはこちらのブログに書きましたのでよろしければ参考にしてみてください。
「これはやりすぎ?司法書士試験までの試験対策になる生活習慣」
それでは、次にやってほしくないことに関してです。(少し辛口になります。ご注意ください💦)
①周囲への言い訳を始める
気持ちは分かります。
司法書士試験はどれだけ勉強しても合格への確信が持てない日本屈指の難関試験です。
当然、合格まで長い時間がかかることも少なくありませんし、そのような状況がどうしても格好悪く思えたりします。(体験談1)
そんな時にしてしまいがちなのが、格好を取り繕った周囲への言い訳です。(体験談2)
(本当にやむを得ない理由で勉強に向き合えない方も当然いると思いますのでその方はこの記述とは無関係なので読み飛ばしてください)
〇〇が忙しくて・今年は受験生のレベルが高くて・最近の試験傾向が自分に合わなくて、などなど。
止めましょう。
そんなことをしていると、試験に合格しなくても仕方ないという自分への言い訳が増えるだけです。(体験談3)
そんな言い訳が増えると、合格に必要な断固たる決意が遠のき、当然試験突破も遠のきます。(体験談4)
しかし、中には、悪気なく「今年は合格できそうか?」と聞いてくる人もいるかもしれません。
そんな時は一言「分からない、でも全力でやるだけ」と言いましょう。
もしかしたら、今は理想の自分とは違うと感じる方もいらっしゃるでしょう。
でも、ここまで来たら有無を言わず努力です、最高に理想的なご自身になるために、です。
②過度のSNSやスマホゲーム、試験に無関係な動画視聴、その他時間のかかる趣味
これは分かりやすいかと思います。
ポイントはこれらはとにかく時間泥棒ということです。
スマホゲームに関しては日々ミッションやイベントがあり、時間がいくらあってもたりません。
SNSは目的もなく、次から次へと見続ける危険があります。また、根拠のない情報がご自身を不安にするかもしれません。
その他に関しても、一度やり始めると長時間が経過する恐れがあります。
絶対に一切禁止とまではいいませんが、仮に行うにしても高度な管理能力が必要となります。
試験まで一か月を切ったのですから、試験当日までは基本的に封印しておいたほうが無難です。
一日通算1時間を超える上記娯楽は、超えた分だけ合格までの時間が上乗せされると思って耐えてください。
また、この時期になっても娯楽を優先させてしまうクセが付くと、万が一来年の試験を受けることになった時にそれはマイナスでしかありません。
③怪我をともなう恐れのある運動
当然ですが、怪我などにつながる運動や趣味はご法度です。
擦り傷ぐらいなら影響はないでしょうが、利き手の骨折などしたら本当にマズいです。
最悪、今年の試験を見送る選択もしなければならないことにもなりかねません。
試験当日に仮に体調不良だとしても会場で試験を受ければ可能性があります。
でも、入院その他で会場に行けなければ可能性はゼロです。
この1か月はできるだけ万全の状態で当日に試験会場にいることを最優先してください。
④今年の合格を諦めること
これが何よりも避けるべきことであり、私のブログではもはや耳タコになりつつある禁忌事項でもあります。
この試験は試験当日の16:00まで合格を諦めなかった人が合格する試験です。
不安な気持ち、この生活から早く逃げたい気持ちは本当に分かります。
ですが、そんな気持ちは今まで努力をしてきたからでしょう。
ここで諦めるのはもったいないです。
私見ですが、司法書士試験合格に一番大切なことは「諦めずに努力すること」だと思います。
そして、これが合格への一番の近道とも思っています。
さて、多少辛口なことも含め長々と書いてしまいましたが、この中のどれか一つでも皆さんの参考になれば幸いです。
この残り一か月。
精神的にもかなり辛い時期だと思います。
これから皆さんの先輩になる過去の合格者も同じくこの時期を歯を食いしばって乗り越えてきたはずです。
前のブログでも言いましたが、この1か月が人生でもっとも勉強し努力した月と後で笑って話せるように頑張ってください!
今後はまた試験当日の過ごし方などを皆様にお伝えできたらと思います。
応援しています!
今日はこんなところで。