令和6年度司法書士試験直前期。この過ごし方はオススメしません💦
令和6年度司法書士試験までついに3か月を切りましたね。
合格してもなぜかこの時期になるとソワソワした気分になります。
さて、今日はそんな試験直前期の過ごし方などについてお話しようと思います。
この時期になると何だかんだで焦りや不安な気持ちが出てきます。
加えて、今年度から午後の記述式の試験の配点が変更になり、前例のない試験にどう立ち向かったらいいか不安な気持ちは例年以上かと思います。
上記のとおり今年度の試験は記述式の配点も違いますし、私が受験した時の勉強方法(どの教科に重きを置くか)は今の試験傾向に合わないことが予想されますので、今回は主にそれ以外の「過ごし方」や「気持ちの持ち方」・昔から変わらず共通しそうな「オススメしない、やってはいけない事」などを書いていこうと思います。
直前期にオススメしない事
その① 今から新しいテキスト(参考書)を買いなおす
その② 答練の「間違えた箇所」だけを永遠に繰り返す
その③ 不規則な生活や極端に短い睡眠時間
その④ 極度の禁欲生活
その⑤ 今年の試験をあきらめること
以上、私の経験を元にしたあまりやらない方がいい、オススメしない過ごし方です。
ですが、勉強の方法や直前期の過ごし方は受験生の数だけやり方があります。もしかしたら、私がオススメしないやり方でもその人にとっては合っていることもあるので、あくまで参考程度にしていただけると幸いです。※⑤だけは全受験生共通してやってはいけないことだとは思います。
その① 今から新しいテキスト(参考書)を買いなおす
これは昔から言われていることですね。
たしかに、表紙や帯を見ると即効性がありそうで合格に近づけそうに見えてしまうことがあるかもしれません。
ですが、テキストは三回程度は読み込まないと知識として試験で使えるようにならない、と言われます。
この時期から試験までテキストを三回まわす時間はありません。
また、定着していない不安定な知識は本番で他の知識を発揮する妨げになります。
(例:この肢は×だと思うけど、たしか最近買った本だと違った気がする・・・ など)
今持っているテキストでどうしても分からない箇所を他の参考書で補完する分には問題ないと思いますが、この時期からの乗り換えはやめておいた方が無難です。
その② 答練の「間違えた箇所」だけを永遠に繰り返す
私の受験時の師匠はこんなことを言っておりました。
「答練はあくまで健康診断みたいなもの。健康診断を何回受けても良くはならない」
当然、各予備校の答練や模試は今年の試験に出そうな論点を網羅したものになっているはずです。
ですので、答練・模試の復習は重要なものであることには間違いはありませんが、今回間違えた箇所がなんで間違えてしまったのかを分析せず、その箇所だけを盲目的に繰り返しても聞き方を変えられた時に対応できないことが多いです。
単純に知識がない場合はいいのですが、考え方が間違っていて得点できなかった問題を繰り返すと、こんな感じになることがあります。
(例:私はこう思ったからこの答えだけど、何回も間違っているからたぶん答えは逆だろう・・・)
これでは同じ問題が出た時でしか対応できませんし、そもそもこれは勉強ではなく推理です💦
また、間違った箇所のみを繰り返していると、その他の重要な論点を再確認する時間もなってしまうので、間違った箇所の復習に固執しすぎず、ある程度のバランスをもった勉強がよいと思います。
(司法書士試験は試験範囲が膨大なので、定着したと思っていた知識の抜けをケアすることも大切だと感じます)
その③ 不規則な生活と極端に短い睡眠時間
やはり不規則な生活は受験の天敵です。
お仕事で昼夜逆転をしてしまう方もいるかとは思いますが、そうでなければ普段から規則正しい生活がよいと思います。
不規則な生活をしていると、勉強中に急に眠たくなったり、集中力が散漫になりがちになるなど、いい事はあまりありません。
試験当日は朝早く起きて受験することになるので、可能であればその試験時間を意識した生活リズムを心がけることは決して悪いことではありません。
また、規則正しい生活を送っているが勉強を頑張りすぎるあまり、睡眠時間が極端に短くなるのもよくありません。
眠たい状態での勉強は効率的でない上に、体調不良になってしまう原因にもなります。
それでもなお、夜に眠る時間が少なくなって眠くなった場合は、昼寝などをして頭をスッキリさせるとよいと思います。
個人的感想ですが、眠たい状態で無理して勉強を続けるより、眠いなら寝てから勉強した方が逆にいいとすら感じます。
(30分程度の昼寝は勉強効率を上げるとよく言われます)
その④ 極度の禁欲生活
直前期は可能な限りの可処分時間は勉強に充てたいと思うのが通常です。
ですが、一切の娯楽を切り、食事中・入浴中・お手洗いにいる時でも常に勉強をするスタイルはあまりオススメできません。
たしかに、勉強時間はより多く確保できますが、この全力疾走はそう長くは続きません。
このストイックな勉強をずっと実践できる方もいなくはないでしょうが、非常に少数です。
適度な休憩や自分へのご褒美(好きな本やお酒、テレビなど)はある程度あったほうが、メリハリのある勉強ができるので、結果として効率的だと思います。(少なくとも私はある程度ですが、娯楽も取り入れていました)
※ある程度の休憩や娯楽を取り入れるとしても以下の行為は影響が大きいので注意が必要です。
・スマホゲーム等 毎日のミッションや随時イベントがあり、何だかんだで時間を取られます
・SNS 不確かな情報(特に試験に関する情報)も多いですし、ダラダラと時間が過ぎることが多い。他人の模試結果などをみることによっては不安が増大することも。
・ドラマ等の毎週ある番組を複数視聴すること 1つぐらいならよいのかもしれませんが、複数を継続視聴すると勉強時間がなくなります。続きも気になりますし。
・その他、机の上ですぐできる趣味 勉強机のすぐ近くに誘惑がある状態だと集中力が散漫になりやすいです。趣味に必要な道具などは近くに置かないほうが◎
その⑤ 今年の試験をあきらめること
これは最もやってはいけないことの一つだと思います。
とある方が「受験期間、2年の法則」というものがあると言っていたのを思い出します。
これは「今年の試験をあきらめて来年合格しようと決めた場合、次の合格は早くて再来年になることが多い」というものだそうです。
試験まで時間がない状態で勉強をし始めた方には仕方がない選択である時もありますが、そうでなければ諦めない気持ちが非常に重要になります。
試験当日(特に午後)は本当に時間がないです。
人生で最も短い3時間と言っても過言ではないです。
これは合格者のほとんどの方が体感していることです。
初めて見る難解な問題に向き合って合格を掴んだ人たちに共通しているのは「試験終了まで諦めなかった」です。
有名な台詞で「諦めたらそこで試合終了だよ」というのがありますよね。
最後の最後まであきらめずに自分を信じて研鑽を積む、これが合格への最短ルートだと思います。
今日は長々と書いてしまいましたね。
(今回からブログ内のレイアウトを少し変更してみました。)
最後になりますが、受験生の皆さんはこれから試験まで大変だと思いますが、体調を崩すことなく試験まで走り切っていただきたいと思います。
かなり勝手な内容ですが、これが皆さんの何かのヒントになれば幸いです。
また機会を見て、試験に関するブログを書きたいと思います。
今日はこんなところで。