今一度確認しておきたい。遺産分割協議書本来の立ち位置とは?
最近、地震が多いですね💦
当事務所(ビル5階)はその高さから地上1階で感じるよりも揺れを感じる気がして怖いです。
ちなみに、我がみかみ司法書士事務所は千葉県の佐倉市と八千代市の市境にあるため千葉県北西部なのか北東部なのか微妙なところで、地震速報でもどちらの地域を見たらよいのかたまに悩みます。
・・・はい、どうでもいい情報でした(笑)
さて、今日は、遺産分割協議「書」についてお話したいと思います。
一度でも作成にかかわった方ならイメージしやすいと思いますが、簡単に説明すると「相続人全員で話し合った遺産の分配方法などを書面にしたもの」というところでしょうか。
当たり前だろ、と言われそうですが、たまにこんな話を聞いたりします。(※あくまで参考例です)
「私が遺産を相続したいので遺産分割協議書を作ってほしい。それができたら他の相続人に郵送して実印をもらおうと思います」
一見、よさそうですがよくよく話を聞くと、実はまだ他の相続人の方との話し合いや了解を得ていないとのこと。
正直これは順番が違ってしまっている例です。
本来、相続人全員の話し合いの結果を書面化するものですので、順番としては・・・
①相続人全員での話し合い・了承
②それを書面にし、納得した上で全員の署名と捺印
というのが、通常あるべき姿かと思います。
この順番を間違えると、場合によっては「遺産は全てもらうからこの書面にサインしてね」と捉えられてしまうこともあるかもしれません。
いきなり郵便がきて、中に遺産分割協議書が入っていたらビックリしてしまうこともあるでしょう。
これではまとまるものもまとまらなくなる危険性が高いと思います。
ですので、まずはしっかりとお話合いをし、全員が納得する形での「協議」が済んでから「協議書」を作るという順番を念頭に置くことが、不要なトラブルや争いを避けることになるとも言えます。
※例外として、他の相続人の方から「とりあえず貴方の考える遺産分割協議(書)の案を作って見せてほしい」と頼まれている場合もあるので一概にこの順番が全て正しいとも言えないところです。
私はこんな話を聞いた時、自分一人で突っ走るのではなく、全員で歩調を合わせていこうという気持ちが大切なのだろうと感じました。
相続が争続にならないように、この記事が皆様の何かの役にたったらよいなと思います。
今日はこんなところで。