相続が発生したらまずどうする?誰に相談すべきかなのかを考えていきましょう。
しばらく間があいてしまいましたが、本日は引き続き相続に関してお話しようと思います。
葬儀なども終え、行政への届け出も済んだのだが、次に何をすべきかというお問合せが多いです。
たしかにいきなりのことで何をすべきか分からないですよね💦
それではまず、遺言書の有無を確認をすることから始めましょう。
それにより遺産分割の必要性などが決まります。
同時に承継する資産と負債の額の算定をお早めにすることが重要です。
これは、承継資産より負債が大きい場合は相続放棄の手続きが必要になることがありますが、相続放棄には期間の制限(相続人となったことを知覚してから3か月以内)があるので注意すべき点と言えます。
上記相続放棄などの特に急がなければならない事情がない場合は、次にご自身の状況に合った専門家への相談をおすすめします。
※もちろん相続放棄の必要がある場合はすぐに専門家(弁護士・司法書士)にご相談を。
相談先に関しては、状況に応じて次のように判断するとよいかと思います。
遺産が多く、相続人間で争いが起きている場合
→これは弁護士への相談一択です。司法書士や税理士、行政書士は争いのある遺産分割に関与できません。
相続人間で誰がどの物件や預金を相続するか話し合いがついている場合
→不動産の相続登記は司法書士の業務ですので、司法書士へのご相談をおすすめします。
相続税の心配がある場合
→相続による承継がある場合は、相続税の申告が必要になりますので、こちらは税理士に相談するとよいでしょう。
車の名義を相続人に変更したい場合
→これらの業務範囲は行政書士に相談するのがよいでしょう。
今回は一例として相談先を列挙しましたが、相続の態様はケースバイケースです。
上記を参考にいずれかの士業に相談すれば、必要に応じて提携している他士業への紹介も期待できますし、場合によっては急がなければならない状況も助言してくれたりしますので、まずはご自身の状況に一番近いと思われる士業への相談をお早めにするのがオススメです。
相談料が気になる方は、各地で開催されている各士業による無料相談などを利用するのもよいかと思います。
繰り返しになりますが、放置しておくとできなくなることや罰則があったりするものもあるので、お早めに専門家に相談することをオススメいたします。
今日はこんなところで。