令和5年度司法書士試験の受験申請開始。受験するか見送るかについて。
さて、本日は先日から受験申請が開始された司法書士試験についてお話してみようと思います。
司法書士試験は年に一回行われる国家試験です。
合格率は3~5%と狭き門と言って過言でない試験で、しかも、年に一回の一発勝負。
その合格を目指し、毎年多くの受験生の方が挑戦します。
さて、この時期になると受験のための申請が開始されるのですが、よく見かけるのが
「勉強全然できてないから、今年は見送って来年受験しようかな」というコメント。
気持ち、すごく分かります。
かつての私もそうでした。
そして実際に受験を一回スルーしました。
しかし、ここで伝えたい。
「受験できるなら、絶対に今年受験することをオススメします」
仕方のない事情により受験できない方は除きますが、仮に今、実力不足であったとしても受験をして頂きたい。
理由は以下の通り
①家や予備校会場とはまるで違う極度に張り詰めた空間で試験を受けた経験は必ず次回のプラスになる
②お試し受験であっても得られる情報は非常に多い
③受けなければ合格可能性は0 逃げ癖をつけないためにも
①に関しては、次年度の本試験で会場の雰囲気にのまれない利点があります。本試験独特の空気を体感しておくことにより、次年度に無駄な緊張をしなくなる可能性が高くなります。慣れるという感じです。
②に関しては、当日の流れや周囲の環境を知ることで、次年度に対策が取りやすくなります。
隣の人の貧乏ゆすりがひどかった → 来年の模試などでそういう人の近くで受験し慣れておこう
香水がキツかった → 鼻栓・マスク二重で対応しようか
筆記音が気になった → 日ごろから騒音があるところで勉強し、慣れておこう
トイレが混みすぎだった → 混む時間帯を把握しておこう
など、本番を突破するヒントは本番にたくさんあります。
③に関しては、言葉のまんまです。受かるつもりで勉強すれば可能性は0ではないです。
また、一度試験を見送る選択肢を持つことで受験が長期化することはよく言われます。
私は合格する前年、合格点まであと0・5点不足で不合格でした。
実力不足と言えばそれまでですが、そのあとちょっとの差は、不合格した年の前年度に受験をスルーし、当日の会場にのまれ緊張しすぎたこと・周囲の環境や騒音に対応できなかったことだと思っています。不合格から合格までの一年で、あの時あと少しでも平常心を保てたら結果は違っていたのかと思わない日はありませんでした。
これは個人の感想で、その効果は人それぞれですが、やはり本試験には魔物が住んでおります。
その魔物を討伐するヒントはやはり魔物の住処に多くあると感じます。
そして、実力不足のはずの受験生があきらめず立ち向かった結果、魔物を倒し合格をその手に掴んだ事例も多く聞いております。
このブログが受験か見送りか悩んでらっしゃる受験生の方々の参考になれば幸いです。
今日はこんなところで。