司法書士試験は独学か予備校か、について

たまには、業務や法令以外のことについても書いてみようと思います。

近年、合格率が微増している司法書士試験ですが、それでも難関であることには変わりはありません。

独学でも予備校利用でも、皆さん相当の努力をして合格を勝ち取ったわけですが、同期や先輩司法書士の受験中話を聞いて私が思った、どんなタイプの方がどちらに向いているのかをお伝えしていこうと思います。

独学に向いているタイプ
・他資格の受験経験があり、自分流の勉強方法を知っていて、かつそれに自身のある方
・他人にアレコレ言われるより、自分で決めて勉強する方が向いている方
・自己の実力を知り、それに合ったスケジュールを組め、かつそれを管理できる方
・身近に合格者や試験に明るい方がいて、困った時に相談できる方
・一年を通してモチベーションの維持ができる方

最近の市販されている参考書などでも合格に必要十分の内容である書籍も多いことから、他の資格試験を合格されていたり、大学受験などで勉強をするということを本質的に理解されている方は独学でも十分通用するかと思います。
また、自分のペースで進行具合を決められますので自由度は高いですし、何より費用が安く済みます。
半面、高度なスケジュール管理やモチベーション維持が求められますし、何か分からないことがあった時に相談できる環境が必須となりますので、それらが充足できないと下手をすれば迷走してしまう危険も含まれていると感じます。

予備校利用に向いているタイプ
・初めて資格試験を目指す方で、何をどうしたらいいかわからない方
・効率的な勉強をしたい方
・ペースメーカがあったほうが気が楽な方
・合格までの道のりに不安の多いと思う方

大手予備校であれば近年の法改正や出題傾向に対応した参考書はもちろん、疑問点がある、今何をすべきか、これからの学習計画はどうするのかという点も含めて多様なバックアップ体制を敷いている場合が多いです。簡単に言うと「丸投げ」ができます。
予備校は常に試験の出題について傾向と対策を研究していますので、出るところは重点的に、出題可能性が低いところは軽めに、とメリハリのある勉強が可能です。
どの分野をどこまでやるべきか自分で考えなくていいのは一番のメリットだと感じます。
また、その都度モチベーションアップのための動画配信や面談などもできる体制が整えられている場合もあります。
しかし、ネックなのは受講料の高さです。初級講座を受講するとなるとそれなりの金額が要求されます。(各種割引制度の活用を推奨します)


長々と書きましたが、どちらが正解というわけではなく、あくまで自分に合った勉強方法の確立をすることが合格への近道だと思います。
もし、このブログがこれから司法書士を目指す方の参考になったら幸いです。


私は合格まで長い年月をかけた受験生でした。
独学も予備校利用もしました。
その中で感じたことは、合格のため何より一番大事なのは必ず合格するというあきらめない気持ちとそれに呼応した努力だと思います。
今年の本試験まであと3か月、合格者の誰もが「人生で一番勉強した」と言う、大変な時期です。
今年、試験を受験される方、とにかく体調管理をしっかりとして人生で一番の努力ができるように頑張ってください。

応援しております!!!

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